運動障害

腕が上がりにくくなったら

物の位置を低くする


肩の周囲の筋肉(近位筋)が弱ってくると腕が上がりにくくなり、物を上げ下ろししたり、自分で髪を洗うときに、疲れやすくなります。できるだけ低い位置で物の出し入れができるように工夫しましょう。 洋服や、洗面所・台所で毎日使うものは、低い場所に移しましょう。

腕を台の上にのせる


腕が上がりにくくなると、髪の毛をとかすときブラシが頭まで届かなくなったり、食事のときスプーンなどを口に運べなくなったりします。このようなときは、腕を支える器具を購入したり、レンタルすることもできますが、テーブルや台の上に肘をついて、手を使うなどの工夫をしてみましょう。

腕の補助器具を使う


食事をするときや、コンピューターのキーボードを打つとき、腕が動かしにくく不便を感じる場合は、腕を支える器具を使用する方法もあります。同一平面上に腕を移動することが可能になります。また、腕を上下に移動できるタイプもあります。ワープロを打つときや食事をするときなどに便利です。

ゆったりした洋服を


腕を上げたりのばしたりしにくくなるので、ゆったりした衣服や下着を着るようにしましょう。

また、そでぐりやえりぐりは大きいものが脱ぎ着するのに便利です。


 

症状が進んで、ベッドに横になっている時間が長くなると、前開きで、身幅がたっぷりとってあり、着崩れせず、寝ているときにからだの下にあたる部分に硬い縫い目などがないものがよいでしょう。

1.肩から腕にかけて開くタイプの上着

2.股開き式や両脇開き式ズボン

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