症状が進むと?
ALS が進行すると、手足の麻痺による運動障害、コミュニケーション障害、嚥下障害の3つの症状に、 呼吸障害が加わり、4つの症状がすべてあらわれるようになります。
全身の筋力が弱くなる
運動、コミュニケーション、嚥下、呼吸の4つの障害のうち、最初にあらわれる症状は人によって異なりますが、最初の症状がどれであっても、症状が進むとともに、これら4つの症状がすべてあらわれるようになります。
患者さんによって病気の進行の速さは違いますが、運動障害が最初にあらわれる患者さんの場合、次第に手足がやせていき、歩いたり動いたりすることが困難になります。さらに症状が進むと、食べ物を飲み込むこと、ことばを発することが困難になります。顔の筋肉の力が弱くなってくると、よだれが出たりします。食べ物を飲み込みにくくなったら、チューブを通して栄養をとる場合もあります。 次第に全身の筋肉の力が弱くなり、自力では起き上がれなくなります。
しかし、意識や五感は最後まで正常で、知能の働きも変わりません。
呼吸がしにくくなる
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呼吸障害
夜間十分眠った気がしない、頭が重いなどの症状が出るのは、呼吸を行う筋肉が衰えている呼吸障害の初期の症状です。より症状が進むと、仰向けで寝られなくなり、横を向くか、頭を高くしないと眠れなくなります。
さらに呼吸筋が弱くなって呼吸困難を生じたら、人工呼吸器の助けを借りなければ呼吸ができなくなります。
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