コミュニケーション障害

パソコンなどを活用する

ALS患者さんにとって、コミュニケーションを維持することは、生活に必要なことを介護者に伝える「生命の問題」だけではなく、前向きな生活を楽しむこと、すなわち「生きがいにつながる」大切な問題です。パソコンやタブレット端末などインターネットに接続する機器が使えると、離れた場所にいる人と交流できるなど、世界が広がります。
まず、手や指が十分に動くうちに、パソコンなどの操作に慣れておくとよいでしょう。手や指が動かなくなっても、スイッチなどの代替手段を用いてパソコンを操作できます。また、患者さん自身の声をあらかじめ録音しておくことによって、入力した文字をその声で読み上げるようにできるソフトウエアもあります。うまくコミュニケーションに活用しましょう。

インターネットで世界を広げる


●ウェブサイトの閲覧

世の中のニュースを知ったり、ALS関連のウェブサイトで情報を得て、病気に関する理解を深めたりすることができます(リンク集参照)。

●メール、SNS※3

離れた場所にいる人とのコミュニケーションがとれ、ALS患者さん同士で交流する機会をもつこともできます。

※3:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略

●ブログ

文章や絵などの作品を広く一般に公開し、同じ趣味の人と交流するきっかけづくりができます。

●インターネット通販

通信販売のウェブサイトで買い物を楽しむことができます。

スイッチや入力装置を活用する


•走査型文字入力装置

文字盤の上を動くカーソルが目的の文字上に到達したときに、接触式スイッチなどを動作させて文字を入力します。
                                
•視線入力装置
マウスの代わりに視線の動きをカメラで検出し、文字を見つめることで入力します。
 


   

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