こんな自覚症状はありませんか?


もしも、以下のような自覚症状に少しでも思いあたったら、一日でも早く神経内科を受診してみてください。

1. 手や指の筋肉の力が弱って、箸やペンを握れなくなったり、腕が上がらなくなる
2. どちらかの足の力が弱くなったり、突っ張りがあり、歩きにくくなる
3. しゃべりにくくなったり、食べ物が飲み込みにくくなる
4. 顔や手足の筋肉の表面が小さく痙攣する
5. 上記の1~3の症状が、徐々に強くなってくる 

ALSの診断


症状に気づいたとき、患者さんはかかりつけ医に相談したり、地域・近隣の大きな病院を受診したりします。また、最初から神経内科で受診することもありますし、整形外科や耳鼻咽喉科を受診することもあります。ALSはまれにしかみられない病気であるため、かかりつけの一般医や整形外科医などで診断がつかず、何カ所も医療機関を転々とすることもあります。
いずれにしてもALSの診断がつくまでには、セカンドオピニオンとして神経内科専門医の受診が必要になります。

神経内科では、全身の運動機能の状態や腱反射などの検査により運動障害の程度を確認し、MRIや筋電図検査などでALSと他の類似した神経・筋疾患との鑑別診断を行います。

ALS早期診断のメリット


少しでも早くALSの確定診断がつけば、患者さんのALSに対する理解を深めて、将来起こりうる症状への準備をすることもできます。また、薬物療法や理学療法などのリハビリを早く開始できるメリットもあります。日本では、ALSの患者さんに対してさまざまな支援制度があり、確定診断が早ければ早いほど、経済的な面でも支援を早く受けることができます。
もしも前に挙げた自覚症状があったら、少しでも早く神経内科を受診してみてください。

MAT-JP-2108393-2.0-12/23